赤錆

草木染めをする際に必要なのが媒染という工程。媒染剤は繊維と色素を結びつける役割をし、ミョウバン媒染剤、銅媒染剤、鉄媒染剤など鉱物由来のものだ。そして染め上がった色も媒染剤によって異なってくるから面白い。

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これは自分で作った鉄媒染剤(錆びた鉄+水+食酢を煮詰めたもの)だが、鉄はそのままでは水に溶けないから、水に溶けやすい酸化鉄、つまり錆が必要になる。

 

鉄媒染剤を作るにあたって、釘を強制的に錆びさせた。

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釘を塩水に浸け、数時間して塩水を4分の3くらい捨てて外に放置しておいた。

するとたった1日で・・・

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錆びた。

 

生まれて初めて錆に感動とすると同時に「錆ってどうしてできるんだったっけ?」という疑問が湧いてきた。もちろん鉄が酸化するわけだが、空気に触れただけではだめで、なぜ水が必要なのか、なぜ塩水の方が錆びやすいのか・・・中学校とか高校の化学の時間で絶対に勉強したはずだが思い出せない。なにしろ教科で一番苦手だったのが化学だ。

 

苦手なりに調べたことをまとめてみると・・・

 

鉄(Fe)は水(H2O)と触れると電子(e-)を奪われて、鉄イオン(Fe2+)になる。この時、塩を入れると電子の流れがより活発になる。

水は鉄の電子で水酸化物イオン(OH-)ができる。

Fe2+はさらに電子が離れてFe3+となり、そこにOH-がくっついて、Fe(OH)3(水酸化鉄(III))になる。

水分(H2O)が抜けて、Fe2O3(酸化鉄)つまり赤錆になる。

 

い硫蹴惻阿糧躍がどうしてもわからないが、化学音痴だから仕方ない。釘を錆びさせるには水と空気の両方が必要で、塩はキューピット役・・・これがわかったところで勘弁しておこう。

 

赤錆で思い浮かぶのが、赤色の温泉。これまで入った中で一番赤かったのは長野県小諸市の天狗温泉だ。

天狗温泉浅間山荘は標高1400m、浅間山中にある一軒宿。泉質は単純鉄(II)冷鉱泉で源泉温度は9℃。300メートルほど離れた源泉から空気に触れないように引き湯し、42℃に沸かして使用している。湯口では無色透明だが、湯舟で空気に触れて酸化することによって赤褐色になる。水に浸けられていた釘が空気に触れて赤く錆びるのと同じ原理だ。

この湯で媒染液を作ってバラの枝染めをしたらどんな色になるだろう。そうだ!全国各地の温泉を媒染剤にしたら面白いだろうな・・・夢は広がる。


藍の生葉染め

藍染めに三度目の挑戦をする。一度目は生葉染めでなぜか失敗。二度目は建て染めでしか染まらないのを知らずに乾燥藍を使って失敗。三度目は再び生葉染めに挑む。

 

(1)まず蓼藍を摘み取る。

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幸い、まだ花が咲いていないものがそこそこあった。

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茎を取り除くと50g。小さな布を数枚染めるのなら十分な量だ。

 

(2)包丁でみじんぎりにする。

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前回は手でちぎった。失敗の原因はそこにあったかもしれない。バラのシュートをピンチする時はソフトピンチといってハサミを使わず指先でプッチンと折る。その方が細胞を傷つけないからだ。しかし、この場合は細胞を傷つけなければならないのだから刃物を使うのが良いわけだ。このひと手間を惜しんだがためにこの先の作業がすべて水泡と化しては泣くに泣けないから頑張った。

 

ここからはA・B2つの方法でやってみる。2種類の染色液を作りたいので生葉を25gずつに分ける。

 

ひとつめは『草木染め大全』(箕輪直子著)に従って・・・(A)としよう。

 

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(A-3) Aは水(300cc)のみで揉み出す。葉がどろどろになるまで力の限り揉み潰すのがポイントのようだ。ここも前の時に手を抜いてしまった作業だ。団十郎朝顔は2〜3分揉んだだけでかなり濃い染色液ができたために、同じような加減でやってしまった。

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ひたすら揉み出すこと10分。まずそうな青汁が出来上がった。本によると、生葉液は時間が経つと染まらなくなるので、揉み出したら素早く染めの作業に移るのがたった一つのポイントだという。

 

(A-4)湿らせてよく絞った布を浸け、30分置く。

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(A-5)30分経ったところで、絞り広げて15分乾かす。こうして干すことで空気(酸素)に触れて青く発色する。

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おっ、上手くいきそうな予感!

 

(A-6)15分経過。ここで登場するのがオキシドール。

オキシドールは過酸化水素(H2O2)を含有しており、より青味が増すという。300倍の水溶液に5分ほど浸けた後、よく水洗いする。

 

『草木染め大全』にはオキシドール水溶液でも色止め効果が期待できると書いてあるが、別の箇所で著者が力説している媒染作業も行うことにする。

 

(A-7)せっかくなので、ミョウバン媒染と鉄媒染を試してみた。媒返しだ!

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浸けているだけで違いが見えてきた。

 

(A-8)15分経ったところで水洗いして乾かす。

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左がミヨウバン媒染、右が鉄媒染だ。

 

さて、干し上がりは後のお楽しみとして、もうひとつの染色方法をやってみる。これは兵庫県西宮市にある武庫川女子大学・牛田研究室のHPが紹介しているもので、藍の生葉で赤紫に染める方法だ・・・(B)とする。

 

(1)、(2)の生葉の準備までは同じ。

 

(B-3)布のアルカリ前処理: 布を5%炭酸ナトリウム(ソーダ灰)水溶液に5分間浸す。今回は重曹を使用する。

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(B-4)絞らずに乾燥させる。

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布をアルカリに保持するのが目的だそうで、ここが一番大事なところだ。

 

(B-5)干している間に、染色液を作るのだが、20%のエタノール水溶液で揉み出すのが特徴だ。アルコール消毒液でもよいとのことなので、現在新型コロナで大活躍のウイルス除去スプレーを使用する。

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お茶パックに入った生葉を10分間、鬼の如く押し揉みし続けた。見た目は水だけのものと変わらない。力が入りすぎてお茶パックが破れ、生葉が混ざってしまったのでザルで漉した。

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六本木と恵比寿の間・・・疲労・・・誰かに肩を揉んでほしい。

 

『草木染め大全』では緑葉を揉み出したら素早く染めの作業に移るのがポイントと述べているが、牛田研究室の説明では揉み出した後、20〜30分放置するとある。生葉液の酵素反応を進行させるためだそうだ。

 

(B-6)20〜30分放置した後、アルカリ前処理した布を30分から1時間浸け込むとある。真ん中を取って45分浸けた。

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(B-7)布を取り出して、干して空気に触れさせる。

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右が初めて使用する布・・・薄〜い。失敗か?! 左は前回前々回と二度にわたって失敗した布・・・良い具合に緑色になっている。

 

(B-8)牛田研究室の説明ではこの後、中性洗剤で水洗いして終わりだが、今回は念のためにミョウバン媒染をした。

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(B-9)ミョウバン媒染液に15分浸け、水洗いして乾かして作業終了。

 

もちろん染色液を揉み出すときはビニール手袋をしたが、指の先が藍色に染まった。

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藍染め職人になったようでうれしい。

 

さあ、結果発表。

 

まず、三度も実験に付き合わされた布は・・・

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干したときはあんなに緑色だったのに・・・一回目でわずかに青く染まったところに、これまたわずかに紫色が入ったが・・・明らかに失敗である。やはり一度染めて媒染処理までした布はもうそれ以上染まらないようだ。これはこれで収穫だ。

 

初めて染めた3枚は・・・

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左は『草木染め大全』に従って染め、最後に鉄媒染をした布。真ん中はミョウバン媒染をしたもの。右が武庫川女子大・牛田研究室の説明に従った「赤紫染め」だ。

この藍の葉が染め方次第でこんなに違ってくるのだから、草木染めというのは奥が深い。

 

牛田研究室によると、藍植物にはインディゴの前駆体であるインジカンという無色の物質が含まれていて、葉を切ったり、揉んだりして組織が破壊されると、葉に含まれる酵素によって分解してインドキシルという物質になる。藍の生葉染めはそのインドキシルを繊維に染み込ませた上で、酸化させてインディゴに変化させて青く染める方法だ。

 

インジカンは酵素分解してインドキシルになるが、分子の結合の違いでインジルビンという物質もできる。インジルビンは生葉染めで色を汚くする不純物色素だが、上手に抽出すると赤色になる色素で、それを利用したのが藍の赤紫染めだ。ポイントはアルカリで染めるということのようだ。

 

難しい理屈はともかくとして、三度目の正直。

 

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鉄媒染。

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ミョウバン媒染。

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インジルビンがいい仕事をした赤紫染め。

 

大成功、10倍返しだ!


団十郎染め

この間の日曜日の話になるが、前回の成功に気をよくして、再び団十郎朝顔で染め物を作った。

 

というのも、せっかく咲いていた花が激しい雨に打たれて無残な姿になってしまったから。

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昨日の咲き柄も合わせて結構集まった。お茶パックに入れて絞り出すと・・・

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このとおり、300ccほどの染色液ができた。

 

今回染めるのはやなぎ妻の布コレクションの中から絹の帯芯。小柄だった祖母が使用していたもので帯としては使えないため、厚手の絹布として様々にリサイクルしている。

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まずは水洗い。

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ミヨウバン媒染液に20分浸ける。

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布を適当に丸めて縛る「むらくも絞り」というのをやってみる。デパ地下の弁当箱に巻いてあった紫の輪ゴムがおしゃれ。

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染色液に20分浸ける。

 

このあとさらに媒染と染色を20分ずつ行い、

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水洗いして干す。

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いい風合いに染め上がった。

 

ここでやなぎ妻とバトンタッチして出来上がったのが・・・

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サイズ: 14×10cm

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裏地に使ったのは今回染めた帯芯を覆っていた帯表でこちらも絹。帯の表と芯の立場が入れ替わった形だが、大正時代の帯が昭和、平成を経て令和でこんな風に生まれ変わった。


薔薇の枝染めのカード入れ

一昨日バラの枝で染めた布で、やなぎ妻がカード入れを作った。

 

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裏地は失敗作の藍染め。

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なかなかいい味を出している。怒りに任せて切り刻まなくてよかった。

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裏はこんな感じ。

 

バラを育てて30年近く捨ててきた剪定枝がこんな姿に生まれ変わるとは・・・もうバラの枝は捨てられない。煮込んだあとの枝がらは堆肥になりそうだ。

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栽培して楽しく、花を眺めて楽しく、染めて楽しく・・・バラは楽しいこと尽くめだ。

 

 

おまけ: 味をしめて、また染めてみた。

わかってきたこと・・・同じ染色液で重ね染めするなら2度まで。さらに濃く染めたいときは新しい染色液を使う。作った染色液を予め2つに分けておくとよい。(これは自分のための備忘録)


藍染め(失敗)

藍染めに再挑戦。前回は生葉染めで失敗。今回はドライフラワーにするために天井に吊していた乾燥藍でやってみた。

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予めアルカリ抽出が適することを確認した上で染色液を作り、覚え立ての鉄媒染で望んだが、結果は・・・

すくもによる藍建てではないので所謂藍色には染まらないことは承知しているが、目をこらせば申し訳程度に薄ら青が見える程度。せめてもう少しは青っぽくなってほしかった。失敗作、陶芸家ならたたき割るところだが、染織家の場合はどうするのだろう。

 

考えられる敗因といえば、花が咲いた蓼藍を使ったこと。花が咲いたあとの葉は染まりづらくなるようだ。もうひとつは前回失敗した布がもったいないのでそれをまた使ったこと。でも、乾いては染め重ね、また乾いては染め重ねるという方法があるとも聞くが・・・。たぶん前者が原因か。

 

悪いことは重なるもので、釜めしの釜で乾燥藍をガスコンロで煮出していると・・・

 チュチュチュ〜ジュジュチュチュ〜

と妙な音がする。もしやと思ったら、やっぱり・・・

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オ〜マイ、スパゲッティー! 釜にひびが入っていた。最大限に煮出そうと思って、数日間、菜箸で草木の入ったお茶パックをつんつん突き続けたため、底がガスコンロの五徳に打ちつけられたのが原因と思われる。

 

(ちなみに横川・おぎのやの峠の釜めしの釜は益子焼なんです。捨てちゃあもったいないですよ、皆さん)

 

我が家の大事な染め物釜がピンチ。この釜で染め物をするのが似非染織家の密かな愉しみなのだ。そうちょくちょく横川まで買いに行くわけにもいかないし・・・。

 

そこでおやじは閃いた。お粥を炊こう。

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土釜にひびが入ったら粥を炊け・・・おばあちゃんの知恵袋。近い情報はどんどん抜けていくが、昔のことは忘れない。

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米でできた糊がボンドの如くひびを塞いでくれる。お粥を炊いている時も初めは聞こえていた「チュチュチュ〜ジュジュチュチュ〜」もいつの間にか鳴り止んだ。

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そして私の遅い昼食は、卵ぶっかけお粥。うまい。

 

転んでもただでは起きない・・・倍返しだ!

 

藍染めの方も二度失敗したが、次は・・・十倍返しだ!!

 

 

追記: 藍は乾燥するとインディゴが生成され、建て染めでしか染められなくなるそうです。ドライフラワーにすると葉が青くなるのはそういうことだったのですね。勉強になりました。


薔薇の枝染め

ネット上で交流させて頂いている酔庵さん(ブログはこちら→一病息災、日本酒が旨い)から、バラの枝で染め物ができるという情報を頂戴し、先日夏剪定した枝がゴミ袋に大量に入っているので早速やってみた。当地区では草木ゴミは第2、第4金曜日しか出せず、この時期は2週間もゴミ袋に入れておくと腐ってシルシル・ミシル(わかるかなぁ?)になって困っている。

 

バラの枝はグレーに染まるという。ということは鉄媒染!とにわか仕込みの知識で閃いた・・・わけではない。実は一昨日、ミョウバン媒染でやってみたところ、薄いのなんの、南野陽子。あれはあれでいいのかもしれないが、思い描いていた色とかけ離れており、見事に失敗。寝ながら浮かんだのが「鉄媒染」だった。正月に黒豆を煮るときに古釘を入れるときれいな黒色になるのと同じ原理だ。

 

鉄媒染液を作るのに必要な錆びた鉄はないかと家の周りを探し回ったら・・・あった。

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畑のマルチ留めが哀れな姿で発見された。量としては少なすぎるがこれでやってみることにした。

 

ちなみに次回のためにと、鉄釘を水に浸けておいた。

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ごめんね、釘。

 

峠の釜めしの釜に入るようにマルチ留めをねじ曲げ、錆び鉄と水と食酢を1:1:1の割合で入れて煮込む。今回は錆びたマルチ留めが50gだったので、水50cc、食酢50cc。

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水が半分くらいになったらマルチ留めを取り出して、

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コーヒーフィルターでろ過すると・・・

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ちょっと薄いかもしれないが、今回は初実験ということで勘弁しておこう。媒染液として使う際には5%に希釈する。

 

さあ、一番大事な染色液を作ろう。剪定したバラの枝を1cmから2cmに裁断。

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約400g。ハサミを握る手が震えてきたのでとりあえずこれくらいで。

 

お茶パックにバラの枝50gを入れ、水300ccを注ぐ。釜めしの釜の容量からするとこんなものでいいだろう。

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実はこれに先駆けてある実験を行った。

煮出し方には/紊里漾↓∋誓抽出、アルカリ抽出の3つがあり、どれが適するかは草木によって異なる。,無難だが、抽出効率を上げたければ、△良いのかが良いのかを確認する必要がある。バラの枝はどちらなのか、やってみた。

 

手軽に手に入るのが酸性では食酢やクエン酸、アルカリ性だと重曹。今回はクエン酸と重曹をそれぞれ5%の濃度で実験した。5分間煮出した結果は・・・

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左側が水のみ、まん中が重曹、右側がクエン酸で、バラの枝の染色液を作るなら水のみかアルカリ抽出が良く、酸性抽出はNGであることがわかった。

 

ということで、今回は水300ccに15gの重曹を加えて弱火で15分ほど煮出した。

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透明な器に入れてみると

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コーヒー色。温泉好きが表現すると、東京湾沿岸に広く見られるモール泉のような色だ。入りたい・・・。

 

染めるのは13.5×24cmの絹布。先ずは不純物を取り除くために水洗いする。

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5%に希釈した鉄媒染液に20分浸ける。

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絞り柄をつけるために適当に輪ゴムで巻いてバラ枝染色液に20分浸ける。

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水洗いしたあと、再び媒染液に20分浸ける。

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<染色→水洗い→媒染>を3セット。

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今回はおまけで最後にもう一度染色液に20分浸け、輪ゴムを外して水洗いし、乾かして出来上がったのがこれ。

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かすかにローズピンクが差したきれいなグレーが出た。所々茶色くなったのは数回浸ける都合上、鉄媒染後に輪ゴムを外さずに水洗いするため、輪ゴムの周辺がよく洗えなかったからだと思う。これはこれで泥染めのようないい風合いになった。

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やなぎ妻がこの布で何か作ると言っている。今日は休日出勤なので明日以降のお楽しみだ。


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