団十郎日記(23)

旅番組「2020年秋のプチ湯治」の途中ですが、臨時ニュースをお伝えします。

 

 

昨日、日課の団十郎観察をしていたところ、次郎に熟した実を発見した。少し小さめだが、ガクが反り返って茎の所までカラカラに乾燥しているので取り頃だ。

このまま放っておくと、はじけて大事な種がどこかに飛んで行ってしまう。

 

軽く摘まむと簡単に割れて、種がコロコロと出てきた。

黒々とした種が4つ。親ばかだが実に立派な種だ。

 

うれしい。お祝いに、週末だけにしているビールを飲んだ。もちろん、日本酒もたくさん飲んだ。

 

団十郎から目が離せない。


団十郎日記(22)

10月は雨のスタートになった。

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夏の間、西日が当たらない場所に避難していた団十郎たちは、鑑賞しやすいように居間の前の軒下に移した。

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こんなに真面目に朝顔を育てたのは生まれて初めてなのでわからなかったが、朝顔というのは秋の季語だけあって10月になっても咲き続けるんだなあ。

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これは明日咲く蕾。

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これは明後日。明明後日かな?

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蝉葉も元気いっぱい。

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つっかけを履いて外に出ては眺め、また出ては眺め・・・これでお茶なんか啜ろうものなら完全に出来上がりだ・・・

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量産とまではいかないが、種が期待できそうな子房も増えてきた。

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これなんかはもう間違いない。

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貴重な種を分けて下さった妻の元同僚のSさんにも恩返しが出来そうだ。


団十郎日記(21)〜変化朝顔?〜

我が家の団十郎、長男の太郎が面白い花を咲かせた。

筒の中から触覚のようなものが出ている。

どうやら雄しべが変化したもののようだ。突然変異というやつで、こういう花を選別していくと鑑賞価値のある変化朝顔が誕生するのかもしれない。

 

これは3年前に佐倉市の国立歴史民族博物館くらしの植物苑「伝統の朝顔」展で展示されていた変化朝顔。江戸時代の人たちはこうした変化朝顔や団十郎などを楽しんでいたのだから、見方によっては現代よりも心豊かな日常生活だったのかもしれない。

 

果たして我が家の団十郎からも面白い変化朝顔が生まれるか・・・興味は尽きない。


団十郎日記(20)〜受粉〜

明日は彼岸の入りだが、団十郎たちは元気に咲いている。

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種の採取が期待できそうな子房もちらほら見られる。

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でも本当に「ちらほら」・・・

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当選確実はこの3つかな?

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これあたりも何とか頑張ってほしい子房で、この程度のものを含めると5兄弟合わせて6〜7個くらいだろうか。何とか来年に繋げられそうだ。それにしても団十郎という朝顔は聞きしに勝る種付きの悪さである。

 

だが、ここに来て良い兆しも見えてきた。

 

これまではこのように・・・

開花したばかりだというのに雄しべも雌しべも茶色くなっているものが多く見られたが、ここ数日は正常な雄しべ雌しべを持つ花が増えてきた。

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こんな具合に白い花粉が花の筒にも付着している。

 

受粉の仕方には自家受粉と他家受粉がある。他家受粉でまず思い浮かぶのがブルーベリー。ブルーベリーにはたくさんの品種があるが、実付きをよくするには他品種と受粉させる必要があるというのは有名だ。

 

それに対して自家受粉はその名のとおり自己完結型だ。

 

たとえばヒオウギ。

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ド派手な花に引き寄せられたハチやチョウたちが受粉を手助けする。同じ1株に咲いている花から花へと飛び回って受粉させていくから自家受粉でも同花受粉(1つの花だけで受粉)と異花受粉(同じ株の他の花と受粉)のダブルパワー。

おかげで7月に咲いた花がこんな実を付けた。ヒオウギの実についてはまた別の機会にお話ししようと思う。

 

自家受粉にしても他家受粉にしても、虫や風の力を借りながら花はどれも同じような方法で受粉すると思いがちだがそうではなく、朝顔の受粉の仕方も変わっている。朝顔は基本的に同花受粉なのだが、驚く勿れ、なんと蕾のうちに受粉が完了するのだ。

 

朝顔は蕾の中で初めは雌しべよりも雄しべの方が低い位置にある。それが開花前の夜のうちに雄しべが伸びて雌しべを追い越していき、そのすれ違いざまに受粉するという、宇多田ヒカルもびっくりのオートマチックな仕組みなのだ。

 

蕾の中を見たい・・・杉田玄白の如き衝動抑えきれず・・・かといって大切な団十郎の蕾をひとつたりとも無駄にする気にもなれず・・・誠に、誠に申し訳ないが、「ふつうの朝顔」に犠牲になってもらった。

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なにしろ、このとおり、1株だけなのに数え切れない程の種ができているのだから勘弁してもらおう。

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解体してみると・・・

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確かに雄しべが雌しべよりも下にある。この雄しべたちがこの後、雌しべを追い越しざまに花粉を擦りつけていくわけだ。

 

で、こちらは開花した団十郎。

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雄しべが雌しべより高い位置にある。無事に受粉しているといいのだが・・・。余計なお世話かもしれないが、綿棒でくちゅくちゅやっておいた。

 

それにしても団十郎のおかげでいろいろなことを勉強させてもらっている。


団十郎日記(19)〜押し花〜

団十郎朝顔で押し花を作った。

 

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筒の部分は切る。こうすることで花がきれいに広がる。

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花と葉を紙の上に配置する。紙は京花紙を使ってみた。京花紙はバラのコンテストで会場に持ち運ぶまでの花弁保護用に持っている。

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上にも京花紙を載せて新聞紙に挟み、雑誌の間に挟んで

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本で重しをする。

 

1週間後・・・

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出来た!

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大成功!!

 

団十郎、骨までしゃぶり尽くすように楽しませてもらっている。


団十郎日記(18)〜団十郎染め〜

我が家の団十郎たちは元気に咲き続けているが、厳しすぎる残暑の中、昼前には萎れてしまう。

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そこでおじさん閃いた! 花びら染めをやってみよう!! 小学生の頃、理科の時間にツユクサとかでやったあれだ。

上手い具合に布好きのやなぎ妻が草木染めの本を持っていた。

 

まず、団十郎の萎れた花びらをビニール袋に入れる。前日、前々日に咲いて強い日射しでチリチリカリカリになったのを含めて10個程集まった。もちろん、種の採取のため子房部分は膨らむことを期待して残しておく。

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水の分量はよくわからないが、とりあえず100ccでやってみる。

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手で揉み揉みしていると・・・

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いい感じになったので、

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お茶パックでろ過する。

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赤ワインのようになった。うっかりすると飲んでしまいそう。

 

次に媒染液を作る。家庭で一番簡単に作れる媒染剤はミョウバン。ナス付けの変色防止で使う焼ミョウバンで簡単にできる。

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5%くらいの希釈でいいらしい。

 

布はやなぎ妻が祖母からもらった着物をリメイクする際に解いた襟の部分の絹布。何でも捨てられないで取っておく。ちなみに草木染めは綿では染まらない。動物由来の絹か羊毛が良いらしい。

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水洗いしてから媒染液に15分浸ける。

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また水洗いしたら、絞り柄をつけるために輪ゴムを適当にぐるぐる巻にする。

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どんな模様が出来るかは偶然に任せる。

 

団十郎の染色液に浸ける。

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15分浸けたら媒染液に15分浸ける。

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媒染作業は発色を高め、変色や色落ちを防ぐために絶対に必要な作業だ。

 

染色→媒染を3セット行ったら、ここからはやなぎ妻にバトンタッチ。

 

干して、

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半乾きのうちにアイロンがけ。

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なかなかいい感じに染まった。

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以前金沢で買った針でお裁縫。

 

花瓶敷きの完成!

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渋い団十郎色に染まった。期待以上の色が出た。

 

偶然に任せた輪ゴム巻は、朝顔柄を作り出してくれた。

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A面B面、どちらもいい感じ。

 

染色液が余っていてもったいないので、もうひとつ実験してみることにした。煮染めしたらどうなるだろう。ついでに食酢も少し入れてみよう。

 

でも量が少なくて普通の鍋ではだめ。どうしようと思っていたら、「釜めしのお釜!」とやなぎ妻が勝ち誇った顔でサジェスチョン。

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峠の釜めしの釜は何となく取っておくのだが、やがて埃をかぶって最終的には不燃ゴミになるのが常だった。今回は思いがけず役に立った。

 

以前テレビで、一番良い色に染まる温度を見つけるのに苦労したという染色職人のドキュメンタリーをやっていたが、今回は沸騰しない程度の温度で適当にやってみる。

 

前と同様に染色→媒染を3セット繰り返し、干してアイロンがけすると・・・

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濃く、鮮やかな色に染め上がった。色が鮮やかになったのは食酢を入れたせいだろう。

 

針でちくちくやって、団十郎花瓶敷き作品兇隆粟。

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作品気鉢兇鯣罎戮討澆茲Α

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右側の作品気諒は色は薄いものの、団十郎茶らしい風合いが出ていて悪くない。次回は食酢を入れずに煮染めしてみよう。

 

せっかくなので団十郎を活けてみた。

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あぁ、何という贅沢・・・

 

なんだか草木染めにはまりそうだ。


団十郎日記(17)

次々と花が咲いて「大成功」と言いたいところだが、来年に向けて種を採取するという大事な作業が残っている。

 

ところが団十郎はなかなか種がとれない。

 

「ふつうの朝顔」は花柄が落ちた後、もう子房が膨らんでいる。

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これに対して団十郎は・・・

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どれもこれもこんな感じで種を付けないまま枯れてしまう。

 

もちろん手をこまねいていたわけではなく、柔らかい絵筆でちょこちょこと受粉を促してきたのだが。

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いろいろなwebサイトで調べてみると、団十郎は雄しべが奇形(?)で花粉があまり出ないという。

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こんなふうに雄しべが黒っぽくなっているのは全くだめだそうだ。

 

さらに35℃を超える猛暑では受粉できないと解説しているサイトもあった。とすると、猛暑日が続く今年の夏は最悪の条件と言うことになる。

 

気温が下がってくる9月中旬過ぎまで株が疲れないように上手に咲かせ、何としても種を採取しなければ。


団十郎日記(16)

末っ子の大五郎が開花した。

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第1花目なのでやはりちょっとしわしわしている。隣には明日開花する蕾がスタンバイ。これから次々ときれいな花を咲かせることだろう。

 

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5月17日に種を蒔き、5月21日に太郎と次郎、22日に三郎と四郎が発芽、さらに遅れること2週間、大五郎が発芽した。8月3日に次郎が開花してその後、太郎・三郎・四郎もどんどん花を咲かせてきた。そして今日8月15日に大五郎が開花。やはり発芽の2週間の差はそのまま開花時期の差になった。自然というのは正直なものだ。

 

これで我が家の団十郎5兄弟すべて咲き揃った。初めての団十郎朝顔栽培は大成功・・・いやいや、まだ大成功とは言い切れない。結実させ、種を採取できて初めて「大成功」と言えるのだ。そのへんについてはまた後日お伝えするとして、今日は待望の5兄弟揃い踏みを大いに喜ぼう。


団十郎日記(15)

今朝はこれまでで最多の16輪咲いた。

前のように部屋に運んでずっと眺めていたいところだが、光合成ができなくなって団十郎たちにとっては迷惑だろうから、アンズの木の下の半日陰に移動したら、いい具合に「団十郎の小径」のようになった。何度も見に行ってしまう。

 

ここに椅子を持ってきてキンキンに冷えたビールをぐびっとやったらいいだろうなあ・・・やっちゃうか。


団十郎日記(14)

次郎、太郎に続いて三郎、四郎も開花した。

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大五郎にも小さな蕾がいくつもついているので、5兄弟揃い踏みを見られる日も近い。

 

「ふつうの朝顔」も一輪咲いていたので並べてみた。

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大きさもさることながら、花が放つ雰囲気もずいぶん違う。ちょっと二人の会話を聞いてみよう。

 

ふつうの朝顔「おはよう。朝から暑いね」

団十郎「おはようござりまする。今日はまた一段と暑くなるらしく、貴殿も熱中症にご注意下され」



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