観音寺のアジサイ
先週末、柏市逆井の観音寺にアジサイを見に行った。
昼過ぎには気温が30℃を越えるという予報なので、朝食を取り、テレ朝『旅サラダ』を見終わってすぐに出かけた。神田正輝さんが激やせしたのが心配だ。
正式名は安楽山誓光院観音寺。開山は1595年で1742年にこの地に移転した。周辺では「ぼたん寺」として知られるが、境内には牡丹の他にも四季折々の花が植えられている。
これはウズアジサイ。
装飾花が内側に丸まって可愛い。
隅田の花火。
これはたぶん退色が始まったダンスパーティー。自分たちで育てているとよくわかる。
これは「城ヶ崎」あるいは「伊豆の華」という品種だろうか。図鑑で見たことがある。
アジサイの花手水が涼しげだ。
境内の一角に「力石」というのがあった。
案内標のQRコードを読み取るとこの石にまつわる昔話を聞くことができる。
話自体は長い割りにはこれといった盛り上がりもオチもなく、数カ所蚊に刺されたが、ほのぼのした気分になった。
境内の外れに六地蔵が立っている。見るからに古そうだ。
本堂脇の水鉢に蓮が植えられていた。
あとどれくらいで開花するのだろう。
蜘蛛がいる。
ササグモ(笹蜘蛛)だ。刺されたら痛そうに見えるが、刺さないし毒蜘蛛でもない。網は張らず、ピョンピョン跳んで捕食するタイプの蜘蛛で田畑で害虫を防除してくれる益虫。我が家の庭で雇いたいくらいだ。
蓮と蜘蛛を見たら芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を思い出した。そうそう、先だって満天の湯の露天風呂で溺れかかっている蜘蛛を救出したばかりだ。自分だけ助かろうと考えてはいけないということも再確認して、これでよし! などと不埒なことを思ったら・・・
「この愚か者」蓮の静かな声が聞こえた。
今の時期は鎌倉の明月院や長谷寺、松戸の本土寺をはじめ、全国区のアジサイ名所はとんでもなく混雑していることだろう。
ここ観音寺は土曜日午前10時から40分間、出会ったのは庭の手入れを終えたお寺関係の女性1人、墓参の男性1人、それにアジサイを見に来た2人のお年寄りとそのお世話をするデイサービススタッフだけだった。本土寺等とは比べるべくもない小規模な庭園で「見応え」という言葉は当てはまらないけれど、マスクなしで思う存分緑の中の空気を吸い、アジサイの一房一房を眺めながらのんびり散策できた。やなぎ夫婦的にはこちらの方が好きかも。
蓮の花も見たいし、近いうちにまた訪れよう。
お寺の公式サイトはこちら→ 安楽山誓光院観音寺
- 2023.06.19 Monday
- ぶらり旅
- 07:25
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- by やなぎ