そうだ 京都、行こう!(epilogue) 〜清水焼〜

やっと週末だ。「いい旅」終了のニュース、職場でのこと・・・嫌なこと、腹立たしいこと、残念なことがいっぱいあった長い一週間だった。

この年なので、「悪い酒」にしないようには心掛けている。

気持ちを紛らわすために飲むのではなく、あくまでも酒を楽しむ・・・これ、大事。

今宵は「玉乃光 純米吟醸」(玉乃光酒造・京都市伏見区)。それを受けるは京都、清水坂で求めた「虹天目」のぐい吞。



あれからもう3週間も経ってしまった。

京都、楽しかった。また行きたいなあ・・・。


そうだ 京都、行こう!(14) 〜列車の旅は〜



帰りの列車は15:35発ののぞみ132号。少し早い気もしたが、これで帰れば7時には家にたどり着け、翌日からの仕事に疲れを引きずらずに済む。



仕上げは「嵯峨野」(丹山酒造・京都府亀岡市)。ふだん車での旅ばかりなので、こうして一杯やりながら車窓からの景色を楽しむ列車の旅は新鮮で楽しい。

新幹線料金がもっと安かったら、年に何度でも京都に行きたいのだけれど・・・



晴れ女の妻のパワーで、富士山が楽しかった京都小旅を見送ってくれた。ちなみに晴れ女不在だった我が家の方面は一日ぐずついた空模様だったようだ。

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※突然の「いい旅」終了のニュースに落胆し、「そうだ京都、行こう!」が中断してしまったことをお詫びします。先ほどテレ東「にっぽんいい旅」公式サイトに助命嘆願メールを提出しました。 

そうだ 京都、行こう!(13) 〜京都国立博物館〜

清水寺参拝のあと五条坂の「馬鈴」でうさぎのわらび餅を買って、



京都国立博物館に向かった。



平成知新館1階展示室で出迎えてくれたのが大日如来坐像と不動明王像(天野山金剛寺)。3mを超える大きさもさることながら美しい姿に釘づけになった。



釈迦が現世で起こした奇跡の場面を描いた「釈迦金棺出現図」(平安時代・国宝)の超高精細映像も上映されていて見応えがあった。

もっともっとじっくり見て回りたかったが、そろそろ帰りの時間が近づいてきた。

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そうだ 京都、行こう!(12) 〜清水寺〜

宝亀9年(778)の創建と伝わる世界遺産、音羽山清水寺。訪れたのは高校の修学旅行以来だ。外国人観光客が多い。中国語、韓国語、タイ語(かな?)が飛び交っている。



平成20年から11年がかりで行われている大改修の真っ最中だが、メインの本堂(清水の舞台)は着工前でなにより。

平成20年に修復された出世大黒天像。


「清水の舞台から飛び降りるつもりで・・・」って、こりゃ高い。


400枚以上のヒノキ板が敷かれているまさしく「一世一代の檜舞台」を、直径80cm、168本のケヤキ柱が支えている。



舞台を支える木組みが見えるのは冬ならでは。他の季節は木の葉に隠れてしまう。



懸作り(かけづくり)という技法で組まれていて、腐敗を防ぐために釘などの金属は一切使われていない。木組みの接合部分には雨が当たらないように屋根のようなものが付いている。まさに日本の建築技術の結晶だ。

音羽山中からこんこんと湧く音羽の滝。「清水」の名はこの霊泉に由来する。水を飲むために列ができている。



韓国人の団体さんも並んでいた。韓国語がちょっとだけわかるやなぎ妻によると「お母さんが飲んでいるところを写真撮ってあげる」というようなことを言っていたそうな。

3本の滝は学問成就、恋愛成就、延命長寿とそれぞれがご利益を分担していると記憶していたが、「滝の水はいずれもご利益は皆同じです」というような張り紙がしてあった。一箇所に集中して混雑するのを防ぐためだろう。



せっかく並んだので3口ほど飲んだ。後で知ったのだが、2口飲むとご利益は半減、3口飲むと3分の1になってしまうそうだ。やっちまった・・・。
 
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そうだ 京都、行こう!(11) 〜二年坂・三年坂〜

昨日は久しぶりの京都を歩き回り、食べまくり、飲みまくり、そして温泉効果のせいか、朝寝坊してしまった。急いでひと風呂浴びて朝食会場へ。




くみ上げ湯葉豆腐付き和定食膳、美味しかった。部屋に戻るとふとんが敷いたまま・・・うれしい!

「食後のごろり」をしているうちに本降りだった雨も止み、雲間から青空さえも覗いている。昨日は風ひとつないぽかぽか陽気だったし、やなぎ妻の「晴れ女」ぶりには恐れ入る。「雨男」のやなぎ夫は夜のうちに雨を降らせ・・・なんという謙虚さ。

二年坂


二年坂(二寧坂)には2説あるらしい。大同2年(807)に坂が整備されたからという説。産寧坂の下にあるから二寧坂で呼ぶようになったという説。

三年坂


三年坂(産寧坂)にも諸説があって、清水寺の子安観音へ「お産が寧か(やすらか)でありますように」と祈念して上ったという説や、清水寺にお参りして願いが叶ったお礼参りに再度お参りしたことから「再念坂」と呼ぶようになったという説もある。

 「二年坂で転ぶと二年以内に死ぬ、三年坂で転ぶと三年以内に死ぬ」という言い伝えがあるが、石段坂道はよくよく気を付けて歩くようにということだろう。

竹細工、清水焼き、和小物等々、たくさんの店が軒を連ねるが、どの店に入ってもすぐに近づいてきて商品を勧められるようなことはなく、ゆっくり買い物を楽しむことができる。

何も買わずに店を出ても「ありがとうございました」と声をかけてくれる。京都はあくまでも懐が深い。

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そうだ 京都、行こう!(10) 〜海鮮酒場 あんじ〜

今回は一泊朝食付のいわゆる片泊まり。一旦宿にチェックインしてひと風呂浴びたあと、街に繰り出した。

あんじ烏丸六角店。京都通の先輩に教えてもらった居酒屋だ。



「いらっしゃいませ。わざわざお電話くださり、ありがとうございました。」

予約していたのだが、途中で油を売ってしまい、少し遅れるという電話を入れておいたのだ。やはり京都は感じがいい。

先ずは生ビールで乾杯。

でかい!「大生」を注文して正真正銘の大生が出てきたのは久しぶりだ。飲み甲斐があるぞ、これは。

刺身の盛り合わせを頼もうとすると「もしよかったらこちらのほうが安くてお得ですよ」と「六角盛り」というのを薦めてくれた。

980円也、美味い!

湯葉豆腐刺身、これ美味い!


蒼空(そうくう)・純米吟醸(藤岡酒造・京都伏見)と風の森・純米吟醸(油長酒造・奈良県御所市)。

あ〜、幸せ・・・。

写真を撮るのも忘れて楽しんだが、京都サラダも美味しかったし、「本日のおすすめ」の本まぐろ尽しも絶品&食べ応え満点だった。そして安いし、なにより店員さんが感じいい。

もし大生が「一般的サイズ」だったらもっともっと食べて飲んでしまったにちがいない。朝の新幹線、昼の懐石料理と、一日飲み続けたのでまあこのくらいで勘弁しておこう。

先輩のアドバイスどおり予約しておいてよかった。予約なしで来たお客が次々断られていた。 

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そうだ 京都、行こう!(9) 〜ホテルりょうぜん〜

今回、宿に選んだのは京都東山温泉・ホテルりょうぜん。

京都市内にあって数少ない温泉宿泊施設だ。高台寺、清水寺、円山公園、知恩院、祇園など人気の観光名所も徒歩圏内の好立地、さらには一日の疲れを癒す温泉浴場もあって、京都東山観光の足場にもってこいの宿である。



東山安井のバス停から徒歩約10分ほどなのだが、約300mの「維新の道」の坂道を上らなければならないのが少々辛い(「龍馬坂」はさらに辛い)。



ホテル名の「りょうぜん」は漢字で書くと「霊山」。ホテルの背後にあるこんもりとした山が「霊山」で、東山36峰の第27峰に当たる山だ。 ちなみに第1峰は比叡山で、第36峰が伏見稲荷のある稲荷山。 霊山は昔インドで釈迦が法華経の説法をした霊鷲山(りょうじゅせん)に形が似ていることに由来するそうだ。



温泉は源泉名「霊山新温泉」という単純弱放射能冷鉱泉。加温循環式だが嫌な塩素臭が全くないのがうれしい。さらりとしたよく温まる湯だ。

そういえばこの宿は以前「霊山新温泉」という名前だったと記憶している。記憶違いかもしれないが、その昔中学の修学旅行で泊まったのがここだったような。

バスガイドさん、きれいなお姉さんだったなあ。旅行委員の地位をいいことにそばの席に陣取って・・・。ガイドさんが歌ってくれた「祇園小唄」、最高だった。ませた中学生・・・。



♪月は朧に東山〜♪ う〜ん、いい湯だ。

詳しいレポはこちら →京都東山温泉ホテルりょうぜん

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そうだ 京都、行こう!(8) 〜龍馬坂〜

維新の道(霊山護国神社参道)から二年坂(二寧坂)に入って50mほど行くと、左手に一本の坂道がある。



ここが「龍馬坂」。左手に先ほど昼食を取った京大和の勝手口がある。仲居さんは毎日この坂を上って出勤していると言っていた。夏場、着物を着ての坂上りは汗だくになるそうだ。



「龍馬坂」は通称で、正式にはこの坂を上り切った所にある霊鷲山正法寺の参道であり、以下のことから「幕末志士葬送の道」と名付けられている。



文化6年(1809)に境内に霊明社(現霊明神社)が創建され、幕末には神葬祭(神道による葬儀)を進める長州毛利家などと縁ができたことから、在京志士の葬送・祭祀の地となっていった。元治元年(1864)6月7日、池田屋事件で亡くなった吉田稔麿らの遺体を埋葬。慶応3年11月17日(1867年12月12日)には、2日前に近江屋で暗殺された坂本龍馬と中岡慎太郎、龍馬の家来藤吉も霊明社に葬られた。



途中から石段になっているが幕末当時はどうだったのだろう。延々と続く急坂・・・龍馬、慎太郎、藤吉の棺を運ぶ葬列は難儀したにちがいない。



『竜馬がゆく』(司馬遼太郎原作)は小学生だった私が大河ドラマに目覚めた番組だ。子供心に見た竜馬暗殺のシーン、主役・北大路欣也の「俺は脳をやられた。もういかん」という最後の言葉が忘れられない。



振り返ると八坂の塔が見守っている。

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そうだ 京都、行こう!(7) 〜京大和◆

料理はすっぽんの玉〆(茶碗蒸し)から始まる。


写真は撮り損ねたが、京都流の食前酒は朱の盃で日本酒をいただく。酒を注ぎながら「こんな感じ、結婚式の三々九度以来ではないどすか?」と仲居さん。本当はもっと心地良い京都弁だったがうまく再現できない。




感じのいい若い仲居さんで、料理を運んでくる度に何かしら話題を提供してくれる。おかげで高級料亭だからといって畏まらずに楽しく食事ができる。

「門から玄関まで案内してくれた男性スタッフの方もいろいろ話をしてくれたし、皆さんもてなし上手ですね」と言うと、「いえいえ、ここの従業員は皆おしゃべりなだけです」と笑っていたが、バスの運転手さんの「『右に曲がります』『今度は左に曲がります』」で感動した話をすると、「そんなの普通じゃないですか?」と不思議そう。関東ではそんなことはないと言うと「ほんまどすか?!」と驚いていた。

京都というのは心底もてなしの文化が根付いている土地なのだなと思う。京都の人は腹の内がわからないとか言われることがあるが、心の中がわからないのは世界中どこでも同じようなもので、訪れた人を心地よくしてくれるだけ京都は偉い!と思う。






途中、京大和の女将さんも挨拶に来てくれた。

「京都へはよくお出でになるのですか」(先ほど同様、京都弁を無理に再現しようとするとウソっぽくなるので関東言葉に翻訳している)と聞かれて、「久しぶりなんです。20数年ぶりかな」と答えると、「それは久しぶり過ぎます!」

通り一遍の挨拶ではなく、観光名所の話やら花の話やらあれこれ話して去っていった。確かに「おしゃべり」には違いない。


これはかの近衛文麿の書。


これは羽田酒造という京都市右京区の蔵で京大和専用に醸された酒。さわやかな香りとまろやかな口当たり。適度なコクもあって美味しい酒だ。

話の流れで私の趣味が日本酒ラベル蒐集であることを知った仲居さんが帰りには瓶を箱に入れてくれた。




玄関から門まで見送ってくれる途中、歴史好きのやなぎ夫には仲居さんが「送陽亭」の説明をしてくれた。幕末の志士たちが会合を開いた部屋のひとつで部屋の中に集まった人々の写真が飾ってある。



部屋の窓から八坂の塔が正面に見えるように建てられているという。老朽化のため今は使われていないそうだ。

布好きのやなぎ妻は同じく布好きという男性スタッフと古布店の話で盛り上がっていた。

「龍馬坂」の場所を教えてもらってお別れ。ごちそうさまでした。いい時間を過ごせました。



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そうだ 京都、行こう!(6) 〜京大和 

京大和は高台寺からほど近いところにある料亭。今回の京都小旅行の目的のひとつで、昨年の国際バラとガーデニングショウでグランプリの副賞で頂戴したギフトカタログから京大和の昼懐石ペアチケットを選んだのだ。



料亭としての開業は昭和24年だが、別荘としてのこの地の歴史は古く、鎌倉時代後期にまで遡るようだ。

江戸時代に西本願寺の別邸「翠紅館」となり、幕末には三条実美、桂小五郎、坂本龍馬ら、志士たちの会合の場として利用された。



入口にある京都市の案内板によれば、文久3年1月27日(1863)には、土佐藩・武市半平太、長州藩・井上聞多、久坂玄瑞ら多数が集まり、さらに、同年6月17日には、長州藩・桂小五郎、久留米藩・真木和泉守ら、各藩志士代表が集まって、攘夷の具体的方策が検討された(世に言う「翠紅館会議」)。

入口の門に立っていた男性スタッフに名前を告げると、「お待ちしておりました」と中に案内してくれた。玄関に行くまでの間、展望台に案内してくれたり、西本願寺の家紋が下がり藤であることから敷地内には藤がたくさん植えられていることなど、いろいろ話してくれて雰囲気が和む。



展望台からの眺め。「素晴らしい!」のひと言。

通されたのは「末広」という部屋。10畳間に次の間と広縁がついている。



レトロな窓ガラスから柔らかな光が差してくる。



つづく →その7へ



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