2024年初湯

2024年の温泉入り初めは手賀沼温泉満天の湯(千葉県柏市)だった。実家の母を連れて毎週行っているので初湯という程の感慨もないけれど、こぶ茶色をした源泉かけ流し(加温)の広い湯舟がある、東京近郊ではトップクラスの良い温泉施設だ。

 

露天風呂でいつものお気に入りの場所に浸かっていると、20代後半くらいの三人連れがすぐ近くに入ってきた。職場の同期だろうか、逃げ出したくなる程の大声ではないけれど、終始話をしながら浸かっていて聞きたくなくても耳に入ってくる。

 

「あ〜 気持ちいいなあ。ずっとこうしていたい。あんなブラックな職場には戻りたくないなあ。8日にはほんとに具合悪くなっちゃうかも」

 

4日が仕事始めで昨日5日が通常勤務、3連休の後の9日からが本格始動という職場だろう。会話の中心は病気になりそうなくらいブルーな彼だった。

・家は駅から10分くらい。

・テレビはほとんど見ず、情報はネットから得る。

・テレビは見ないが『鎌倉殿の13人』が三谷幸喜脚本であることは知っている。

・テレビは見ないが家康は松潤が演じたことは知っている。

・奥さんと二人暮らし。

・「たまには別々に正月を過ごすのもいいだろう」ということになり、奥さんは群馬の実家に送り届けて今はいない。

・(他の二人が家に行ってもいいかと言うと)来てもいいが、泊まるのは困る。

・トイレは的を外さないでほしい。

・(夫婦で旅行に行くのかの問いに)結婚して6年、一度も行ったことがない。新婚旅行にも行っていない。

・(やばいんじゃない?に)大丈夫。

というようなどうでもいい内容だったが、不特定多数がいる場でやたらにプライベートな話をするものではない。短期記憶だけは妙にいいヘンなおやじにブログネタにされてしまうのがオチだから。風呂は黙って浸るべし。

 

満天の湯名物・冬の電飾がきれい。昨シーズンは政府の節電要請もあって開催されず寂しかったが、今シーズンは規模を縮小して復活した。

奥さんが戻ってきて彼が9日の朝元気に出勤することを願わずにはいられない初湯であった。


とんぼ返り

昨日は1泊2日のプチ湯治を目論んで10ヶ月ぶりの草津に向かった。

明治堂支店で「人生のスパイス」を仕入れ、12時前に草津に到着。絶好の行楽日和で湯畑は大変な人出だった。

やなぎ妻に「到着メール」を入れると義母の体調がにわかに悪くなり入院するかもしれないという。「せっかく行ったのだからゆっくりしてきて」とは言われたがとてもくつろげる気分ではないし、チョコの世話他いろいろ大変だろうから帰ることにした。

温泉にも浸からなかったが、隠れ家の掃除とクルミの購入という最低限のタスクは果たし、初冬の山々を見ながらの往復500キロのロングドライブをそれなりに楽しんだ。

 

義母は昨日のうちに入院した。


秋の筑波旅行(2)〜筑波山神社〜

筑波山はその美しい山容により太古の昔から山岳信仰の対象だった。下の絵は宿泊した江戸屋で飲んだ霧筑波(浦里酒造・茨城県つくば市)のラベルで日本芸術院会員の服部正一郎作。

双峰の山は神話のイサナギノミコト・イザナミノミコト信仰と結びつき、筑波男大神(男体山 871m)・筑波女大神(女体山 877m)として祀られた。

 

やがて中禅寺が建立されて神仏習合となっていく。幕府を開いた徳川家康は筑波山を江戸の鬼門を護る霊山として崇め、三代将軍家光は新たに社堂伽藍を寄進して筑波山は隆盛を極めた。

 

明治維新後は新政府の神仏分離令により寺院が廃され、現在の筑波山神社の姿となる。

 

・・・と今回学習したことを自分のために簡単にまとめてみたが、前置きはこれくらいにして筑波山神社の見どころを紹介しよう。筑波山温泉には日帰りで何度も来ていながら、実は筑波山神社を参拝するのは初めてという罰当たりな人間。そんな私と一緒に参拝してみて下さい。

 

スタートは御神橋。旅番組でもたいていここから始まる。

寛永10年(1633)に三代将軍徳川家光が寄進、元禄15年(1702)に五代将軍綱吉が改修した豪壮な建築だ。春秋の御座替祭と二月の越年祭には参拝者の渡橋が許されるそうだ。

 

随神門(随身門)

寺院の山門のような風格だと思ったらそれもそのはずで、元は中禅寺の仁王門だった。明治政府の神仏分離令と廃仏毀釈で仁王像(金剛力士像)に代わって倭健命(やまとたけるのみこと)、豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)の随神像を安置した。

向かって左が倭健命。東征の際に筑波山に登拝したという。

右が豊木入日子命。第十代崇神天皇の皇子でこの地に遣わされたという。

 

他にもこんな随神門はあるのだろうか。思いがけず神仏習合の名残と廃仏毀釈の痕跡を見ることができた。

 

拝殿

現拝殿は明治8年(1875)に中禅寺本堂跡地に造営された。標高270m、この拝殿から男体山(871m)の筑波男大神(イザナギノミコト)と女体山(877m)の筑波女大神(イザナミノミコト)を拝む。

御神橋からここまで長く急な石段が続いた。92才の母はよく上ったものだ。「登った」という漢字表記のほうがふさわしいかもしれない。ちなみに下りは危ないので女坂を使った。

 

境内を歩いていると、両手で杖をついて女坂から登ってきたご老体が面白いことを教えて下さった。この拝殿よりもはるかに古い建造物と日光東照宮のものよりも古い「三猿」があるという。

 

春日神社・日枝神社拝殿

拝殿の奥にある両社本殿とともに寛永10年(1633)に三代将軍家光が造営寄進した。

日枝神社本殿の梁の上、中央と左右の蟇股(かえるまた)に猿の彫刻がある。

拝殿の傍らから覗き見るだけでこれ以上は近づけない。画像を拡大すると・・

左から、見ざる言わざる聞かざる・・・三猿だ。日光東照宮の三猿がある神厩舎が造営されたのが寛永13年だから、この三猿は3年古いことになる。面白いものを見ることができた。

 

最後にもうひとつ。

拝殿脇にあるこの木はマルバクス(丸葉楠)というそうだ。

案内板をそのまま転記する。

 

マルバクスはクスノキの変種で、葉が著しく丸く、この木をもとに牧野富太郎博士が命名され、昭和15年『実際園芸』26巻11号に発表された。新種として発表をするもとになったこの木を「タイプツリー」と呼ぶ。

 

落葉を見ると、なるほど普通のクスノキと違って「著しく丸い」。

牧野博士は本当に全国津々浦々の植物を見て回ったのだなあと改めて感心するとともに、博士の足跡を一瞬辿れたような気がしてうれしかった。

 

ということで今回の秋の筑波旅行レポはおしまい。最後までお読み下さり、ありがとうございました。


秋の筑波旅行(1)〜江戸屋とフラワーパーク〜

先週末は父の十七回忌の法要を行い、その後旅行好きだった父の供養を口実に一族で筑波山温泉に行ってきた。一族といってもやなぎ妻と遠方(静岡)にいる弟の妻は猫がいるので不参加で、母と弟、妹夫婦、それに私の5人。

 

宿は筑波山神社の入口にある江戸屋。寛永5年(1628)創業で、筑波山を訪れた各界の名士が利用したという老舗旅館。昭和6年には与謝野晶子も投宿している。

館内は改修されていてきれいだったが、値段の割りに気配りが行き届いているという程ではなかった。

これは男3人の部屋。

部屋の窓からは関東平野が一望できて素晴らしい。この写真ではわからないが、新宿の超高層ビル街やスカイツリーも見えた。

筑波山温泉は2001年に筑波山神社門前の4館が温泉採掘に成功し、双峰の山・筑波山にちなんで源泉名を「双神の湯」と名付けた。

泉質はアルカリ性単純温泉(源泉温度27.8℃、pH10.3)。日帰りで何度も行っているホテル青木屋のパノラマ露天風呂のような絶景と開放感はないけれど木々の緑を見ながらの入浴はこれはこれで心地よい。

入浴後、部屋に戻ると夕焼け空の彼方にかすかに富士山が見えた。

夕食はボリューム満点。酒が進んだ。

あまりに沢山出てくるので撮り忘れたが、鮎の磯辺揚げも美味しかった。

夜景がきれい。スカイツリー、わかりますか?

食べ過ぎ、飲み過ぎで早々に就寝。

これはチェックアウト時に宿の人に玄関前で撮ってもらった写真。ふだんは意地を張って杖を使わない母だが、筑波山神社の長い石段を上るために記念を兼ねて参拝用の杖を買い与えた。

 

垂れ幕と提灯でわかるように結婚式があり、着替えを済ませた花嫁さんが筑波山神社に出発していった。男体山・女体山を御神体とする筑波山神社は縁結びの御利益があるとされ、神前結婚式を行うカップルも多いようだ。

 

前日チェックイン前に筑波山神社の参拝を済ませた我々は筑波山の反対側にあるいばらきフラワーパークに向かった。

芳純

プリンセス・ドゥ・モナコ

ダブル・ディライト

イングリッド・バーグマン

シュネー・ヴィッチェン(アイスバーグ)

ピース

ニューサ

ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ

レディ・エマハミルトン

開花が始まったばかりだったが、逆に咲き立てのきれいな秋バラを見ることができてよかった。

 

時は前後するが、次回は筑波山神社。興味深いものがいくつかあったのでお楽しみに。


温泉同好会・2023年夏の活動報告(2)

今宵の宿は近年定宿にしている那須湯元温泉・山快。

まずは汗を流す。

お湯は「鹿の湯」と「行人の湯」の混合泉。数百メートル離れたところにある57℃の源泉をかけ流している。青白く濁ったpH2.6の酸性硫黄泉は浴感満点。体中の細胞が喜んでいる。

 

湯上がりのビールのなんと美味いこと。体中の細胞が万歳している。

そして月井酒店で仕入れた三役揃い踏みだ。

望(ぼう)活性生にごり(外池酒造店・栃木県益子町)、四季桜 純米吟醸(宇都宮酒造・栃木県宇都宮市)、月井 純米辛口生(森戸酒造・栃木県矢板市)。「微発泡」「辛口すっきり」「旨口」というリクエストに月井のご主人が栃木の酒をチョイスしてくれた。おまけで付けてくれた蕗味噌は奥さんの手作りだそうだ。

 

この宿の素敵なところは「お酒等のお持込につきましては制限、持込料の徴収は致しておりませんが、お持込頂きましたものにつきましてはお持帰のお願いをしております」と案内帳に明記してくれていること。我々温泉同好会の活動三本柱のひとつが美味い日本酒(夏は月井酒店で地酒を購入、冬は各自持参)を堪能することなので、心置きなく楽しめる。もちろん、宿のビールをたくさん飲むのは当然のマナー。

夕食を食べながら、

そして大河ドラマを見ながら延々飲み続け、結局ビール4本、4合瓶3本を空けてしまった。

 

やっちまった・・・と思ったら翌朝は3人とも元気だった。良い酒は悪酔いしない。

朝風呂に浸かり、B〜ルを飲みたいところをぐっと堪えて朝食。

釜で炊いた混ぜご飯は絶品で完食した。

一泊二食付で1人1,1150円。実にリーズナブルな宿だ。来年もまた来ます。

 

暴飲をチャラにするためにショートコース、ベストランドカントリークラブへ。年に一度しか来ないのにフロント係の奥さんは我々をちゃんと覚えてくれているのが妙にうれしい。

1日目の戸田パブリックは平坦で肩慣らしにピッタリのコースだが、2日目のこのコースは適度なアップダウンがあり、景色もいい。時折、近くにあるサファリパークからパオ〜と象の声が聞こえてくる。

奥さんも言っていたが、那須も年々暑くなり、1ラウンド13ホール回ったところでやめにした。「倒れたら大変だから」と奥さんが麦茶と梅干しを出してくれた。ごちそうさまでした。来年また来ます。

 

塩原あかつきの湯で仕上げのひと風呂を浴び、千本松牧場で土産を買って帰着。トイレ休憩に寄った東北道・蓮田SA付近の気温は37℃。暑くなったといってもやはり那須は涼しかった。

 

冬の活動の日程を確認して、温泉同好会2023年夏の活動は無事終了したのであった。


温泉同好会・2023年夏の活動報告(1)

今年も行ってきました「温泉同好会・夏の活動」・・・といっても60半ばのオヤジ3人の飲んだくれ旅である。

昨年、私が事情で参加できないうちに、東北道佐野SAはリニューアル1周年を迎えていた。

那須に到着すると、いつものショートコースでビールを美味しくする。隣は牧場で牛糞のにおいが漂う。この香ばしいにおいの中で玉転がしをする気分はモー放牧された牛!

放牧を楽しんだオヤジ牛たちは那須湯本入口の月井酒店で今宵の酒を購入する。おやじさん、今年はどんな酒を薦めてくれるか。これも近年那須に固定された夏の活動の大きな楽しみである。

 

つづく


つくば小旅

昨日はやなぎ妻とお気に入りの日帰り旅コースに行ってきた。

 

もはや不可欠な日課となっているリモート朝食(ブログ漫画 第150話 リモート朝食参照)までは調子が良かったのだが、行きのドライブ中にも義母から頻繁に電話がきた。カレンダー付きのデジタル時計を見て「今日は本当に6月1日なのか?」という内容だ。毎日がお正月状態こそなくなったが、義母の世界は季節や月日を超越しているようだ。

 

2023年も早くも6月に突入したと思うと義母でなくてもびっくりする。振り返ると今まで経験したことのない春バラの季節だった。4月中旬にはモッコウバラが満開になり、開花の遅い我が家のバラたちも5月半ば前には見頃を迎え、5月21日の春のバラ展には持って行けるようなバラがなかった。

 

バラを満喫できたようなできなかったような・・・そんな5月があっという間に過ぎ去った。以前は6月には春バラお疲れさん会とかグランプリ受賞記念と称して軽井沢→草津というゴールデンツアーを楽しんだのだが現状では致し方ない。

 

ちょい旅でも出かけて来てよかった。関東平野を一望にできるアルカリ性単純温泉の柔らかな湯に浸かっていると、疲れやらストレスやらが湯けむりと一緒に筑波の空高く消えていく。富士山こそ望めなかったが、目を凝らすと彼方に東京スカイツリーや新宿の摩天楼摩天楼が見えて視力回復にも役立った(かもしれない)。

筑波山温泉ホテル青木屋。もう何回立ち寄り湯をしているだろう。入浴料金は1,100円から1,200円になっていたが諸物価高騰の折、やむを得ない。おそらくは1年以内にまた来ることだろう。

汗が止まらない。Bールをぐびぐびいきたいところだが、茨城メロンサイダーでがまん。でもこれ美味しいのでお薦め。

 

そして山を下っていつもの食事処「茅」へ。

そしていつもの自然薯とろろ蕎麦。稚鮎の天ぷらが付いたのは初めてのような気がする。美味しかった。

 

帰りがけにJAつくばでお米を買った。毎年秋に元職場の同僚のご実家から新米を頂戴するのだが、つくばの米は実に美味しいのだ。

 

午前10時過ぎに出発して午後4時前に帰着。その後、やなぎ妻は義母のデイサービスに出勤していったが、たった6時間弱でもこういう息抜きは大事だ。

私やなぎはさらに息抜きをさせてもらうわけで申し訳ない次第である。

 

「NIPPON HOP」というビールはなかなか美味い。昭和中期にサッポロビールの研究員が偶然発見した「ゴールデンスター」というホップを50%以上使用しているそうだ。限定醸造だそうなのでまた買ってこよう。


五浦の旅(追伸)〜余韻〜

「旅の土産は思い出だけで十分」とさっぱりした人もいるが、私の場合はあれやこれや土産物を選って回るのも旅の楽しみと心得、宿の売店や道の駅、高速道路のSAに立ち寄る。

 

岡倉天心が友人に「コーヒー器機」(おそらくコーヒーミル)を送った書簡をヒントに作られたという五浦コーヒー((株)サザコーヒーHD・茨城県ひたちなか市)。ふくよかでマイルドな美味しいコーヒーだ。

副将軍・生貯蔵酒(明利酒類(株)・茨城県水戸市)。「副将軍」でピンとくる人も少なくなってきたのでは。ラベルのイラストを見ても「厳つい若者たちに爺さんが拉致されている」と思うかも。

格さん「この紋所が目に入らぬか。こちらにおわすお方をどなたと心得る。畏れ多くも先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ」助さん「一同、ご老公の御前である。頭が高い、ひかえおろう〜!」 

 

不味かろうはずがない。飲み終わったらこのラベルも日本酒ラベルコレクションに加わる。

 

こうしてずるずると旅の余韻に浸るのである。


五浦の旅(6)〜雨男〜

翌日は予報どおり本降りの雨だった。

仕方がないので大観荘から数分のところにある茨城県天心記念五浦美術館に行った。

館内は驚くほどの美しさ。

大観荘の食事会場や浴場で見た人もたくさんいて、雨で他に行くところもないし、仕方ないよね・・・と思ったら、

天心先生、大変失礼なことを言いました。面白いのなんのって、ビデオ上映も含めて1時間半、たっぷり楽しませてもらいました。(正直言うと母が解説文を一字一句読んで回るので我々子供たちの方が疲れた。)

 

それにしても私やなぎが旅を企画するとどうしてこうも雨が降るのか。私の前世はカッパかアマガエルか、それともアメフラシか。

 

なむ雨だぶつ

 

大谷選手のWBCでの出塁率を上回る確率で、遊び仲間との旅行を私が企画すると雨、一人で草津に行っても2日のうち1日は必ず天気が悪い。恐怖の雨男である。母はまた今年の秋、父の17回忌のあとに温泉旅行をしたいと言うので、今回は迂闊にも私が企画してしまったが「次はお前たちが企画しろ」と絶叫したのであった。

 


五浦の旅(5)〜五浦観光ホテル 別館大観荘〜

五浦観光ホテル。五浦海岸は「いづら」と読むが、観光ホテルの方は「いつうら」と言うそうだ。これはあくまでも想像だが、商売上、濁点を避けたのではないだろうか。

本館と別館があって、別館大観荘は眼下に太平洋を望む一等地にある。

部屋は海側の和洋室。

ベランダからは松の枝の間に六角堂も見える。

夜はライトアップされる。

望遠レンズを持ってくればよかった。肉眼ではもっときれいに見えた。

 

大浴場には男女別に内湯と2つの露天風呂がある。下の2つの画像は8年前に立ち寄り湯で訪れた時のもの。雨模様の平日で貸切り状態だった。

コブ茶色の湯が溢れる広々とした湯舟からは太平洋が見える。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。湯舟の周りには温泉成分がいい感じに付着している。平成元年、ボーリングにより70℃以上の高温かつ豊富な温泉を得て源泉かけ流しが実現した。

 

夕食

朝食

夕食、朝食とも92才になる母もほぼ完食。美味しかった。

 

年なりに酒が弱くなった兄弟は深酒せずに就寝。翌朝は5時に目覚めて朝風呂に入り、朝食をとった後はロビーでコーヒータイム。

ひと月前に電話で予約しようとしたところ、「このままお受けしてもいいのですが、ネット予約ならコーヒーサービスの特典があるのでよかったらご利用ください」と言ってくれた。

 

8年前に立ち寄り湯で来た際も、雨の中、駐車場に車をつけるとたまたま送迎バスから降りてきた女性従業員が「いらっしゃいませ」と自分の傘を差しかけてくれた。今回、この宿にしたのは彼岸の墓参り後のアクセスの良さもあるけれど、温泉の良さに加えて従業員の接客の良さもあった。旅ではこういう心遣いがうれしいのだ。



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