2019年初湯旅(5)〜雷電焼き〜

三連休の最終日、関越道の大渋滞が怖いので昼前に草津を出発し、旅の締めくくりはお気に入りの道の駅・雷電くるみの里だ。

 

くるみ、生椎茸、蕎麦、アトリエ・ド・フロマージュのピザ、オラホビールを買って一旦車に詰め込み、

くるみだれの手打ち蕎麦を食べ、デザートは「雷電焼き」。

雷電像の脇にある「ライ(雷)ちゃんカフェ」の新名物だ。

黒豆あんとクリームの2種類あって、値段は雷電の身長にちなんで190円。

まさしく雷電のような巨体である。

 

そばを食べたばかりだし、黒豆あんを二人で半分こすることにした。

端から端まで程よい甘さの黒豆あんがたっぷり。外はさっくり、中はもっちり。くるみも入っていて食感抜群。これは美味い! 次回はクリームも食べてみよう。

 

いい初湯旅だった。(完)


2019年初湯旅(4)〜浅間山〜

標高2,568メートル、浅間山である。

おそらくは全国の県民歌の中で一番歌われているであろう長野県民歌『信濃の国』の二番にも「四方(よも)に聳ゆる山々は 御嶽乗鞍駒ヶ岳 浅間はことに活火山 いずれも国の鎮めなり」とあるように、長野県民が誇りとする名山だ。北陸新幹線には長野駅を終点とするあさま号が走っている。

 

父が信州出身で準長野県民の私としては、浅間は長野県の山なのだが、群馬県民としてはどうなのだろうか。群馬県の山というと上毛三山の赤城山、榛名山、妙義山、それから草津・日光の両白根山に武尊山、谷川岳あたりを先ず思い浮かべるのだが、浅間山は長野・群馬両県にまたがる山。天明大噴火では鎌原村(現嬬恋村鎌原)を飲み込んで500人近い犠牲者を出した。


今なお噴煙たなびく浅間山。長野県側、佐久平からの雄大な姿も素晴らしいが、群馬県側、草津から嬬恋村三原に向かう県道59号線の展望台からの、「そそり立つ」という言葉がぴったりの壮大な眺めも見事。右手を差し出してせり上がる雲竜型の横綱土俵入りのようだ。

 

コンパクトカメラで写真を撮っていたら、立派な一眼レフを持った一人旅の紳士が「よかったらお撮りしましょうか」とパチリ。

夏はキャベツ畑が広がるこのあたり、例年なら一面銀世界だが、この冬は雪が少ない。

 

つづく。


2019年初湯旅(3)〜山本館で立ち寄り湯〜

 

草津の人気西洋料理「どんぐり」で昼食をとり、湯畑周辺をぶらりとした後、山本館で立ち寄り湯をすることにした。

山本館の創業は江戸時代の文化年間というから200年の歴史を持つ老舗旅館だ。

大正時代に建て替えられた今の建物は国の登録有形文化財になっていて、草津の温泉情緒に大きく貢献している。

館内は廊下から柱に至るまでぴかぴかに磨かれ、素晴らしい。

 

浴場がまた素晴らしいのだ。

何度訪れてもうっとりする、総檜造りの美しい浴場だ。

 

かけ流されている湯は、名湯草津の湯の中でも特に名湯との誉れ高い白旗源泉。

心落ち着く硫黄香、日本屈指の酸性泉でありながら角のないまろやかな湯・・・。

 

うまい具合に、先客の若者二人が上がって極上の浴場を独り占め。

何という贅沢・・・至福のひとときだった。

 

つづく。


2019年初湯旅(2)〜西洋料理 どんぐり〜

三連休の中日、昼食は草津の人気洋食店「どんぐり」でとることにした。どんぐりは20数年来、今の場所に移転(といっても10数メートル移動しただけだが)する前から贔屓にしてきた店だが、昨今の人気ぶりはすごい。土曜祝祭日の夜は予め予約しておかないとまず入れない。昼は予約制を取っておらず、過去の経験では開店時間の11時30分の10分くらい前に行けば5〜6人並んでいる程度なのでセーフだ。

 

ところが今回は11時20分に到着したところ、すでに14〜15人の行列ができていた。店のキャパから言って一巡目では入れない。外気は1〜2℃だが無風で真冬の太陽がぽかぽかと照っていたのがせめてもの救いだった。

 

待っているおよそ45分の間、おじさんの心は揺れ動いた。いつもの「どんぐり風ハンバーグ」にするか、この日なぜか無性に気になるカツカレーにするか・・・自問自答を繰り返した。

 

テーブルに着いたとき、心の天秤が傾いたのはカツカレー。

どんぐりのカツカレーは初めてだが、期待を裏切らない味だった。

 

一方、やなぎ妻は決してブレなかった。

いつもの特大の「海老フライ」を美味しそうに食べていた。

 

初めての来店だったのだろう、「うわ〜、美味しい!」とどんぐり風ハンバーグをほお張っているお隣さんを横目で見て、情けなくも若干の後悔を覚えた。

 

でも、豆腐サラダも美味しかったし、真っ昼間からビールもぐびっといけたし、満足、満足。

 

つづく。


2019年初湯旅(1)〜根古屋城温泉・根古屋乃湯〜

正月休みが終わり、平常営業に戻るとやはり無性に温泉が恋しくなった。ここでしっかり暖機運転しておかないとあと354日は絶対にもたない・・・ということで成人式絡みの三連休初日、草津へ向かった。成人の日は小正月の1月15日でなくては・・・と長年染みついた概念をしばらくは払拭できずにいたが、正月明けのリハビリ、やはり三連休はうれしい。

 

草津に向かう途中で立ち寄ったのは根古屋城温泉・根古屋乃湯。関越道を渋川伊香保ICで下り、国道17号線に入って間もなく、中村三叉路を渋川市街地方面の県道35号線に左折、20分ほどで到着だ。

以前は通年営業だったが、しばらく前から冬期は土日祝日のみの営業になっている。

毎年ほぼこの時期に訪れていたのだが、昨年来ないでいたら冬場は露天風呂はお湯を張らなくなっていた。赤城山を眺めながら浸かる絶景風呂を楽しみにして来ただけに少々残念。源泉温度34℃の温泉を沸かして広い露天風呂にかけ流すとなるとコスト的に合わないのだろう。

加温かけ流しのナトリウム-塩化物温泉は新鮮で、いつまででも浸かっていたい糸引き納豆系。そして湯上がり後は汗がいつまでも引かない粘着系だ。この広い内湯を最初から最後まで独り占め・・・たまらんち会長!

 

そして、根古屋乃湯のもう一つの楽しみは奥さんが作る「支那そば」だ。

「シンプル イズ ベスト」という表現がぴったりのラーメン。化学調味料を使っていないスープが細麺に絡んで素晴らしい。サービスで出してくれた野沢菜漬けも美味しかった。

温泉施設を一から手作りしたというご主人が食堂の窓から顔を出して、駐車場から車を出す我々夫婦に「ありがとう、お気を付けて」と声をかけてくれた。

 

あぁ、いい湯、いい麺だった。

 

つづく。

 

 


2018年金沢忘年旅(14)〜エピローグ〜

17:07発 かがやき532号。出発と同時にお約束の缶ビールをシュポッと開け、金沢駅で買った駅弁を開き、手取川を空け、

返す刀で、車内販売の加賀鳶を空け・・・

あ〜、2018年の忘年旅も楽しかった!

 

ということで、「忘年旅」レポは年を越してしまいましたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


2018年金沢忘年旅(13)〜安江八幡宮〜

前回は月曜休館日で行けなかった21世紀美術館に行ったのだが・・・

平成30年12月24日月曜日は天皇誕生日の振替休日で翌火曜日が休館日・・・今回も空振りだった。

このプールでブログ映えする写真を撮りたかったのだけれど・・・

 

休館日でも、こうして指をくわえて館内を歩くことはできる。

 

気を取り直して、金沢駅から徒歩5〜6分ほどの所にある安江八幡宮にお参りに行った。

 

この神社で有名なのが「加賀八幡起上がり」。

上の写真は神社とクラフト広坂で買い求めた起上がり。

 

八幡大神誕生の折に真紅の産着を着けた姿を写し、これを八幡起き上がりと名付けたという。厄除け・病気平癒・健康祈願、起き上がると言われるため商売繁盛のお守りとなっている。

 

お気付きの方もおられると思うが、前回ご紹介した石川県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」のモデルがこの八幡起上がりなのだ。

 

お参りして、起上がりと絵馬を頂いて、ほっこりした気持ちになった。


2018年金沢忘年旅(12)〜ひゃくまんさん〜

ひゃくまんさんをご存じだろうか。今のところ、くまもんに比べればはるかに知名度が低いが、北陸新幹線金沢駅開業を機に作られた石川県観光PRマスコットキャラクターだ。(下の写真は金沢駅構内のひゃくまんさん)

申し訳ないが、前回金沢を訪れてひゃくまんさんを見たときは「ありゃ〜、石川県、やっちまったなあ」と思った。

 

でも今回改めて見ると、なかなか可愛いではないか。ひがし茶屋街の福光屋の若い女性店員も「初めは私たち地元の人間もどん引きだったんですけど、なんだか最近、髭とか可愛いって評判なんですよ」と言っていた。

 

そんなこんなで「ひゃくまんさんの家」を訪問した。

ひゃくまんさんの家は主計町茶屋街のすぐ近く、ひがし茶屋街からも歩いて数分のところにある「八百萬本舗」の中にある。

八百萬本舗は町屋をリフォームした店舗に工芸品、食料品や雑貨を扱う5つのショップが入っていて、「ひゃくまんさんの家」もその中のひとつ。選りすぐりのひゃくまんさんグッズを販売する石川県お墨付きの店だ。

ひゃくまんさんグッズをいくつか購入し、甘酒ラテ(抹茶・ほうじ茶)を頼んで2回の座敷へ。

どうやらひゃくまんさんがおでましらしい。

 

お座敷には・・・

おぉ、おじゃった、おじゃった、ひゃくまんさん!

特に店員さんに監視されているわけでもなく、運良くお座敷にはひゃくまんさんと我々夫婦の三人だけ。こんなに間近でひゃくまんさんを観察・・・ではなく、拝見できるとは。

石川県の公式HPからそのまま抜粋すると「輪島塗のおひげ、金沢箔を全身に施し、加賀友禅柄の菊やぼたん、色彩には赤・黄・緑・紺青(こんじょう)・紫の九谷五彩を使用し、全国に誇る石川の伝統工芸の技術が取り入れられています。また、全身の素材には炭素繊維が使われており、伝統だけでなく、石川が誇る先端技術の結晶でもあります」だそうだ。まさに加賀百万石を背負って立って(座って)いるお方なのだ。

なんと「ひゃくまんさん小唄」などという歌まである。作曲はまさかの松任谷由実さん!
♪ア〜さてさて 加賀友禅身にまとい 自慢のおヒゲは漆塗り・・・・♪
興味のある方はこちらをどうぞ→ https://www.youtube.com/watch?v=2yuzRwolpEg

 

年甲斐もなく、写真を撮り始めたら止まらなくなった。

 

ささっ、一献どうぞ。

 

ひゃくまんさんの案内で市内観光。

主計町茶屋街をバックに浅野川大橋にて。

金沢城石川門と雪吊りをバックに。

こっちのアングルもいいな。

 

ア〜さてさて・・・♪


2018年金沢忘年旅(11)〜金沢蓄音器館〜

前日に行った主計町茶屋街の近くにある金沢蓄音器館を訪れた。

運良く11時からの蓄音器実演が始まったところで、ドボルザークの「ユーモレスク」、「フランクシナトラの「ホワイトクリスマス」などをイギリス製、アメリカ製、日本製ほか10台の年代ものの蓄音器を聞き比べることができた。

金沢蓄音器館は、金沢市内でレコード店を営んでいた八日市屋浩志氏が収集した蓄音器540台、SPレコード約2万枚の「山蓄コレクション」を市が譲り受けて、2001年に開館した。

中には180枚の金箔を貼ったという金沢らしい蓄音器や、古い電話帳で作ったという紙製のホーンが付いたものもある。

 

我々の年代だと蓄音器で思い浮かべるのが、蓄音器に耳を傾ける犬だろう。かつて日本ビクターの商標としても使われた。

犬の名はニッパー。1884年に生まれたニッパーは、3年後に飼い主のマーク・ヘンリーバロウドが病死した後、弟のフランシスに引き取られた。マークの声が録音されたレコードを蓄音器で流すと、ニッパーは懐かしそうに聞き入ったという。その様子を画家であるフランシスが描いたのがこの絵だ。

レコード販売店HMVの由来は”His Master’s Voice”・・・主人の声を聞くニッパーなのだ。蓄音器実演の解説でこのことを知ったときは思わず夫婦で「おぉ〜っ」と声を出してしまった。

犬好きのやなぎ妻はすっかりニッパーの虜になってしまった。

いや〜、わんダフル! ニッパな・・・否、立派な蓄音器館だった。


2018年金沢忘年旅(10)〜金城楼〜

さあ、いよいよ今回の金沢旅行のメイン・イベント、明治23年創業の料亭・金城楼でのディナー。


予約時間の5分前に到着すると、すでに若旦那と思しき方と番頭さんが玄関先に立っていて我々夫婦を出迎えてくれた。

開口一番「いらっしゃいませ・・・というより、お帰りなさいませ、でしょうか」と若旦那(と思しき方)。「もしかして、またバラでグランプリ受賞ですか?」

 

さすがは老舗料亭、二年前のさりげない会話までデータ化していたようだ。そのとおり、前回と同様、国際バラとガーデニングショウの大賞受賞で頂戴したペア・ディナーチケットを利用しての再訪だ。

通されたのは「鳳凰の間」という部屋。「前回とは違うお部屋にとも思ったのですが、こちらでよろしかったでしょうか」と仲居さん。もちろんよろしかったです。金城楼で一番良い部屋だそうで、ベンガラ壁はもとより、欄間から引き戸の取っ手、釘隠しに至るまで手の込んだ細工がなされている。

料理の方も、味はもちろんのこと、盛り付けや器も素晴らしい。

 

「お料理の方はしきたりがあるので難しいのですが、こちらの方は料理長が遊んでみました」と運んできてくれたのが、頼んだ冷酒のXマスバージョン。

我々も撮影会を楽しんだ。

美味しい料理がテンポ良く運ばれて、酒も進む進む。

加賀料理といえば治部煮だが、仲居さんの話だと今では一般家庭で食べることはほとんどないそうだ。

部屋でのこんな演出も楽しい。若手ながら副料理長に昇格したそうだ。

 

「のぶ姉さん、きれいだなあ。」「そんなこと言ってもなんにも出ないわよ。」「こういう席以外で言ったらぶっとばされますから。」「あたりまえよ。」・・・仲居さんとの掛け合いも面白かったです。

 

のぶさん、お世話になりました。

最後は玄関で記念撮影。素晴らしい和風クリスマス・ディナーになった。



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